グローバルレポート|10月に旅行ブーム、需要増を期待する中国のツーリズム

Global Times 2020年9月6日

「中国のハワイ」と言われている三亜ビーチから敦煌の莫高窟まで、COVID19パンデミックで大きく打撃を受けた旅行業界が再び国内で活気を取り戻している。海外旅行が未だに厳しく規制される中、中国人旅行者の国内旅行が人気となっている。業界関係者によると中秋節と10月の国慶節が重なる事で前年比90%まで回復が見込まれ、抑えられていた消費の活発化も予想される。

  • 中国北西部の甘粛省にある甘粛張掖国家地質公園は3月初旬に公園を再開したが、COVID19のため観光客はほとんど訪れることはなかった。しかし、今では客足が戻ってきている。「COVID19があるので国内旅行が安全に感じる」と河南省からの家族旅行のツーリスト。張掖市の旅行局によると今年に入って最初の7ヶ月間で1509万回の以上の旅行が実施され、約USD14億の収入があった。「夏は明らかに増加しています。ウイルスが旅行に影響を与えていますが同市を訪れる観光客の数は前年の70%まで戻ってきています。」と局長は述べた。旅行者を魅了するため、市は様々なキャンペーンを実施。具体的には主要観光スポットのチケット割引、地元の人々への追加のセール、SNS,ショートビデオなどを通じての広告活動など。同市にとっては文化、ツーリズムが経済の55% を占め、ツーリズムが回復することはサービス企業の改善、雇用を促進し、消費増加につながる。
  • 中国の文化観光省は7月中旬に旅行会社に対して省をまたいでの旅行を許可。中国の旅行会社Trip.comによると8月末の1日の飛行機利用者は昨年と同レベルに回復。全体でも夏休み期間中の旅行者数は昨年の80%まで回復している。驚くことに中国南部の海南の三亜フェニックス国際空港では8月は昨年よりも利用者が増加、3百万人が利用。特に良い結果を出した飛行場のある都市は成都、深圳、南京、三亜、ラサ、麗江、大理、西寧。
  • 国慶節期間中のパッケージツアーの事前予約、セルフガイドツアー、レンタカーサービスは好調となっている。10月初旬に中秋節と国慶節が重なり、8日間の休みが実施され、さらに国内旅行の回復が期待される。国境を跨ぐツーリズムは未だに解禁されておらず、アウトバウンド旅行も制限が厳しい中、中国人旅行者は国内ツーリズムマーケットにシフトしており、8日間の休みに集中するだろう。しかし、旅行者数は昨年を上回ることなく、90%程度が予想され、収入も80-90%を予測。
  • 現在、学生、そして教員などによってはコロナウイルス拡散を抑えるために不必要な旅行をしないというローカルルールを適用している所もあり、これらが休暇期間に適用になるかはまだわからない。特に国慶節期間中は多くの学生が旅行をしている。昨年は国慶節期間中に782百万人が旅行をし、収入は6497.1億元と言われ年間総収入の9.8%を占めている。
  • 過去10年、中国は世界で最もアウトバウンドツーリストが多い国となった。昨年、155百万人がアウトバウンド旅行をし、前年3.3%増だった。ハンガリーで16年間ツーリズムに携わっている関係者は中央、東ヨーロッパへの中国人旅行者の数は今後二年間はパンデミック前の水準までもどらないだろうと言う。中国人はヨーロッパ政府がCOVID19をどのように扱うかを注視するだろう。旅行者のパンデミックに対する自信回復にはしばらく時間がかかり、アウトバウンド旅行は大きく影響を受けるだろうと言われている。


0コメント

  • 1000 / 1000