グローバルレポート|短期間で世界のラグジュアリーマーケットの60%を占める中国

ファッションネットワーク 2020年12月3日

  • パンデミックはラグジュアリー市場の地図を大きく変えた。COVID19を素早く克服した中国はラグジュアリーブランドにとって主要マーケットから、なくてはならないアウトレットへと進化を遂げた。世界の状況が以前の状態に戻り、現状の危機が昔の出来事になろうとも、中国は将来に向けて多大な影響を与え続けるだろう。この傾向は確実な事実。米国のファイナンシャルサービス会社、ジェフリーズの発表した報告は非常に印象的である。
  • 同社の調査によると中国におけるラグジュアリー消費は今年パンデミックの第一波収束後に急上昇した。2019年のグローバルマーケットでのシェアは38-39%だったが2020年は80-85%に増加。ロックダウン解除後、中国が急速に回復したことを示している。そして中国は他国と違い第二波に襲われず、旅行制限により中国の消費者は海外ではなく国内で消費をした。「今後5年間でこの80%のシェアは若干減少するだろうが、2019年の38%のシェアには戻ることはないだろう。中国でのラグジュアリー消費は今後も世界で55-60%のシェアで推移するだろう。実際にはこのトレンドは以前今後5年間で実現されると予測していたが、COVID19のためたった数ヶ月で達成してしまった。」とジェフリーズの社長は語る。
  • これら予測はコンサルタント会社Bain&Coの2020年ラグジュアリーマーケットレポートとは若干異なる。同社では2025年の世界ラグジュアリーマーケットの中国人国内消費は2019年の11%、2020年の20%と比較し、2025年26−28%となると予測。Bain&Coによると今年ラグジュアリー消費で成長しているのは中国本土のみ。ラグジュアリー支出は現為替レートで45%上昇し、支出額は€440億に達した。地方消費がよく、全てのセールスチャネル、商品カテゴリー、価格、消費者グループでプラスとなった。ジェフリーズは中国のラグジュアリー消費の年間成長率は2010年18%、2019年37%、2020年は46-47%と報告。
  • Bain&Coは中国国内外で購入した中国人消費者は2019年世界のラグジュアリー消費の33%を占めていたと報告。これが2025年にはシェアが46-48%になると予測。2021年、同社は中国人消費者によるラグジュアリー商品支出は20%増を予測。主に海外旅行の復活、そしてこのセグメントに新たな消費者が参入しており、また女性の購買力も大きいことが要因。
  • ジェフリーズによると中国人ツーリストによるラグジュアリー商品の購買はかつてヨーロッパラグジュアリーマーケットの51%を占めていたが、2020年は13%を維持。それが5年で約40% のシェアの増加を見込む。1995年時点で中国人消費者はラグジュアリー商品€10億消費。これが10年で€65億、2015年には€780億となった。2025年には€1,650億を見込む。ジェフリーズ、Bain &Co,ともに成長はかつてないほど中国主導となると見込む。さらに2025年までには世界のラグジュアリーの消費の70%がアジア人消費者によると予測する。
  • ラグジュアリーマーケットの成長は中国の国内マーケット次第となると、個々のブランドがそこでの価値を高めなくてはならない。特にデジタルの強化、場所、メディアの選択などが重要。ラグジュアリーブランドは中国人の消費者を掴まなければ成長はできない。既に積極的に拡大しているブランドがある。ルイヴィトンは新しい”SeeLV"の世界ツアーの最初のステージとして武漢を選んだ。ルイヴィトンの中国人消費者を増やすため、COVID19パンデミックが発生した象徴的な場所での積極的な行動といえる。

https://us.fashionnetwork.com/news/China-to-account-for-over-60-of-world-luxury-market-in-short-term,1264259.html

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