グローバルレポート|2020年:海外旅行者到着数10億人減で観光史上最悪の年に。

UNWTO プレスリリース  2020年1月28日


最新のUNWTOワールドツーリズムバロメーターによると、海外旅行の損失は輸出収入でUSD1兆3000億に及ぶ。これは2009年の世界経済危機の損失の11倍以上になる。今回の危機は直接ツーリズムに関連している100-120百万の雇用にも影響を及ぼしており、その殆どは中小企業である。海外旅行を安全に行えるようにするため様々な対策が取られているが、この危機はまだまだ終わりが見えないと私たち多くは認識している。パンデミックが進化するにつれ、多くの国はさらに厳格な旅行制限を導入している。海外旅行が再開できるようにすることに重点を置き、検査の義務化、検疫、場合によっては国境封鎖も含まれる。COVID19ワクチンは消費者の自信を取り戻すのに役立ち、旅行規制を緩和し、今後旅行を正常化するための助けとなる。UNWTOの事務局長は「安全な海外旅行ができるようにと様々な対策が取られているが、危機はまだまだ終わらないということを私たちは認識している。COVID19旅行関連のリスク軽減のため、検査、追跡、ワクチン証明を含む方策の調整、協力、デジタル化は安全な旅行推進のための土台となり、旅行再開の準備といれる。」と言う。

  • 回復の見通しは慎重に:最新のUNWTO専門家パネル調査では2021年の複雑な予想を示している。回答者の半分45%は昨年と比較し2021年は良いと予想しているが、その一方で25%は昨年同等と予測、30%は2021年よりも悪くなると予想している。2021年全体の予測は悪化と見込んでいる。回答者の50%は2022年に回復が予想されるとしている。残りの50%は2021年に回復すると回答しているが、2020年10月の調査(79%が2021年に回復すると予測)よりは減少。ツーリスムが再開した際、UNWTOの専門家パネルは屋外、自然をベースとした旅行の需要が高まると予測、国内旅行、「スロートラベル」が人気を得ている。さらに多くの専門家は2023年まではパンデミック以前のレベルには戻らないとしている。実際、43%は2023年、また41%は2024年以降でないと20219年レベルには戻らないと予測。2021-2024の予測では海外ツーリズムが2019年レベルに戻るには2.5年から4年を要すると予測。
  • 全世界の地域に影響:アジア、太平洋地域(-84%)がパンデミックの影響を最初に受け、地域としては最も強い旅行制限を設けており、2020年の到着は最も大きな減少だった(3億人減)。中東、アフリカ諸国は75%の減少。ヨーロッパは到着が70%減。この地域は2020年海外旅行者到着数が5億人減と絶対数で最大となった。米国は69%減、最終四半期は若干持ち直した。

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