グローバルレポート|国連レポート:COVID19のツーリズムへの影響により世界経済はUSD4兆の損失を被る。

国連ニュース 2021年6月29日

パンデミックによるツーリズムへの直接的な損失、関連業界の影響は以前に予想された数字よりも悪くなると事が見込まれている。昨年7月国連貿易開発会議(UNCTAD)は海外ツーリズムの停滞は世界の経済にUSD1.2兆〜USD3.3兆の打撃を与えるとした。

世界のワクチン接種計画が重要

「世界は労働者を守り、社会への悪影響を緩和し、潜在的な構造変化を考慮するツーリズムについて戦略的決定を下すワクチン接種の取り組みを必要としている。」とUNCTAD事務局代表。「ツーリズムは何百人ものライフラインであり、ワクチン接種はコミュ二ティーを保護する。ツーリズムが安全に再開できるように支援することは雇用回復に重要であり、特に発展途上国では多くが海外ツーリズムに依存している。」とUNWTOの事務総長。

発展途上国が特に深刻

海外旅行客の到着数は昨年約10億、73%減少したが、2021年の第一四半期はさらに88%減となった。発展途上国はパンデミックの影響を受け、到着数は60%〜80%減少。またワクチン接種不平等の影響もあり、世界GDP損失の60%を占めるほどで、それは直接旅行業界の経済的影響を拡大させた。

損失の中でのリバウンド

フランス、ドイツ、英国、米国といったワクチン接種が進んでいるところではツーリズムの回復は早いと見込まれている。しかし、旅行規制、ウイルス封じ込めの遅さ、旅行者の自信の喪失、経済環境の悪化により海外観光客の到着は2023、またはそれ以降まで、パンデミック前の状態には戻らないだろう。一方、今年の後半には経済刺激策、政策を除いてもツーリズムは回復することが見込まれ、2021年には損失はUSD1.7〜USD2.4兆と予測。

ありそうな結果

著者は今年のツーリズム業界について3つのシナリオを考える。最も悲観的にみて海外旅行者到着数が75%程度減少すると予想する。このシナリオにそって予想すると世界の旅行者の観光収入はUSD9,500億減少、これは実質GDPのUSD2.4兆の損失。一方、2番目のシナリオは海外旅行者到着数が63%減少。3番目は国内、地域ツーリズムの様々な指標による。ワクチン接種が遅れている国ではツーリズムの損失は75%、先進国、経済規模の小さな国ではワクチン接種がすすみ37%の減少が見込まれる。

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