日本旅行業協会、ワクチンパスポート活用で行動制限解除を要望へ

【USPジャパンの視点】

① JATA菊間氏は「海外の例を見ても、ワクチン接種がゲームチェンジャーになることは間違いない」と明言。ワクチン接種の進行が訪日再開の指標策定につながるとの考えを示した。

② JATAとして半年後をめどに捉えている国際交流の再開時に、日本だけが取り残されることがないよう、「ワクチンパスポート活用」など政府に国際的な視点での判断を働きかけていく考え。

③ コロナ禍による観光の停止によって、「サステナブルな観光へのシフト」「セーフティトラベルへの対策強化」「地域活性化の強化」など、観光のあり方の改善が進むと期待。

◎ 海外旅行渇望層は多く、国際観光再開時の出遅れは観光業回復に致命的になる可能性がある。タイムリーな訪日再開要望を、「観光・小売・飲食事業者」の総意として強く発出することも重要。



【記事の概要】

日本旅行業協会(JATA)の新会長に就任した菊間氏は、日本政府がワクチン接種率の向上を推進していることに対し、「これが旅行業界にとって、唯一の光。海外の例を見ても、ワクチン接種がゲームチェンジャーになることは間違いない」と期待。

すでにJATAでは、海外・国内・訪日の旅行再開に向けたロードマップを作成し、日本政府にも国としてのロードマップや行動制限解除の指標を示す要望をしているが、今後はそれに加え、ワクチンパスポートの活用で国際交流の再開や国内の社会経済活動の日常を取り戻すことを要望する考えを示した。

特に、JATAとして半年後をめどに捉えている国際交流(海外旅行・訪日旅行)の再開では、「接種完了者に対する行動制限の段階的な解除は、どの国もしていること。日本ができないことはないと思う。諸外国では専門家の意見をもとに各国がジャッジしており、それをベースに交流が始まろうとしている」と言及。

世界での交流再開時に日本だけが取り残されることがないよう、政府に国際的な視点での判断を働きかけていく考えだ。

コロナ後の新しい観光の形とチャンス

コロナ禍で観光が1年半近く停止したが、菊間氏は「これは日本だけではなく、世界中の観光事業者が等しく大きな打撃を受けている」と説明。受け入れ地域を含め、「世界各国が立ち止まって観光を考え直す時間だった」と述べ、会員に対して、観光に対する世界的な意識の変化を正しく認識し、コロナ後の観光のあり方に向けた変化を促す。

具体的には「サステナブルな観光へのシフト」「セーフティトラベルへの対策強化」「地域活性化の強化」だ。菊間氏は、「これは旅行会社がしっかりと社会的役割を果たすことで、存在価値を高めていくチャンス」と認識。そのためには従来の代理店的思考からの脱却など、旅行会社自身がビジネスモデルを変化させる重要性を主張した。「(旅行会社の)長年の課題だった低収益構造からの脱却にもつながる」とし、会員企業に対して、新しい観光の理念の構築と商品造成を進められるようなサポートをしていく考えだ。

菊間氏は、「厳しい状況の中、経営者に一番必要なのは先を見通すための情報」であることも強調。「JATAの考えや活動方針をタイムリーに伝えることが、経営判断の何よりの指標になる」とし、会員各社とのコミュニケーションを密にしていく考えも示した。


【引用元】

https://www.travelvoice.jp/20210807-149367

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