グローバルレポート|Jing Dailyからの最新報告書:中国文化消費者のラグジュアリーの未来:4つのポイント

Jing Daily:2021年8月13日

ラグジュアリーブランドが今後中国マーケットで無視できないのは中国文化消費者(CCC:Chinese Cultural Consumers)ではないだろうか。CCCのアプローチは単純な世代、地理的な区分を超え、明確な文化的意識と西洋とは一線を画す贅沢への概念で商品にアプローチしている。このクラスの急速な台頭、進化はラグジュアリーブランドに大きなチャンスを与えるものである。CCCは世界のラグジュアリーの回復を推し進めるだけでなく、ポップ、ストリートカルチャーへの興味、収集から消費へと業界を再定義する力を持っている。以下はCCCの多くの特徴のうちの4つ。

1.  CCCは国粋主義的なところがあり、その傾向は益々加速

CCCは自国の文化、遺産を受け入れつつあり、中国に多大な投資をした海外のラグジュアリーブランドは中国人アーティスト、デザイナー、伝統に気付き、興味を示している。CCCは、国内の新進気鋭のインディペンデントブランドを通じて高い品質のものを手に入れ、購入の意思決定を通じて国の誇りを示すようになっている。これは、ナイキやバーバリーなどのブランドが新疆産の綿花の使用を制限していることを理由に、不買運動が発生したことに見られるように、双方向に作用している。これは、ほんの数年前に従来のサブカルチャーから現代の主流となった伝統的な漢服の人気にもつながっている。一方、CCCは、古典絵画などの過去の文化や芸術に関心を持ち、Li Ningのような国産ブランドに惹かれている。Li Ningは、中国でデザインされていることを売りにした、文化的に優れたマーケティングによって再生を果たした。

2. 美学は消費の主要なきっかけとなる。

CCCは自己表現、個人のセンスを反映するものとして消費し、美学が消費に主要な役割を果たしている。次に重要なのは独自性、ステータス、文化的重要性。またCCCの習慣は世界のポップカルチャーの理解、業界を超えたコラボへの魅力が動機となっている。KAWSやDaniel Arshamなどのおもちゃのフィギュアを集めることで、中国の若者がアートの世界に足を踏み入れるきっかけになるなど、コラボレーションはアート消費の入り口にもなる。

3. CCCは消費者以上で、世界のラグジュアリー、美術市場を変える収集家である。

CCCは品質、個人コレクション構築に焦点をあてた非常に慎重な消費者といえる。レアなスニーカー、美術品、限定ハンドバック、希少おもちゃなど彼らの消費は将来の再販、もしくは個人のレガシーの確率など長期の目的をもつ。CCCはいまや新たなトップブランドのVIPであり、彼らが何に消費をしているか、彼らの個人ネットワーク、彼らのテーストが重要。さらに、高級品市場にとっては、欧米や日本の伝統的なVIPの買い物客が、最高級品を手に入れることが難しくなるという重要な変化をもたらす。

4.  CCCは全てにかかわる「新たな小売」

CCCの間ではオンライン、オフラインの消費が曖昧。「新たな小売」は将来のショッピングとしてデジタルとフィジカルの融合を意味する。中国の消費者は既にWeChatなどのアプリの使用、「see-now,buy now」などのライブストリーミングのEコマースで慣れている。新たな小売は商品発掘からカスタマーサービスまで全ての目的を一つのチャネルで実現するシームレスなカスタマージャーニーを提供する。CCCは、"フィジタル "ショッピング、シームレスに統合された "ショッパーテインメント"、あるいは指先のタップで商品知識を得られる機能など、利便性を重視している。彼らは、デジタルで強化された物理的な体験を受け入れ、ソーシャル・コマースに慣れ親しみ、中国の伝統を理解しているブランドを求めている。

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