「茶色くて苦いやつ」から「イケてる飲み物」へ… 中国コーヒー事情

【USPジャパンの視点】

① 中国と言えばお茶という発想は過去のモノ。

② 今や若い世代を中心に、おしゃれな飲み物として生活の一部に。訪日の際にもスタバなどグローバル展開しているカフェは人気の的。

③ 訪日再開以降に増えると思われるFITを中心に、特徴的なカフェ(店装がおしゃれ・メニューが独創的など)が映えるコンテンツとして中国人観光客がこぞって来店することも期待。


【記事の概要】

生活にゆとりが出てきた中国では、嗜好品に対するニーズが貪欲なほどの高まりを見せている。以前は飲み物といえばお茶がメインだった中国でも、コーヒーに対する認識が次第に変化を見せ、今や若者を中心にコーヒーを味わい、楽しむようになってきている。今回はそんな中国におけるコーヒー人気を紹介していこう。

コーヒーに対する認識は「あの茶色くて苦いやつ」

海外のコーヒーチェーン店が中国大陸に進出するまで、中国のほとんどの地域においては、コーヒーはミルクも砂糖も最初から入っているインスタントコーヒーか、ホテルラウンジにあるカフェテリアやビュッフェで飲むものというのが相場だったと言っても過言ではない。会社でインスタントのブラックコーヒーを飲んでいると、中国人の同僚からはミルクと砂糖を入れないことにまず驚かれ、「中医薬の煎じ薬みたいに苦いよね?」と言われたものだった。


コーヒーそのものよりも「カフェにいる私」

米国生まれのスターバックスが中国大陸に進出したのは1999年のこと。そしてあっという間に店舗を増やしていった。とはいえ、当初は他の物価に比べるとかなり割高な「あの茶色くて苦いやつ」にどれほどの人がお金を出して飲みに行くのだろうと思った人は少なくなかったに違いない。それでもスタバの醸し出す独特の「イケてる」感は若者たちにとってあこがれの存在となり、コーヒーを飲みに行くというよりは「スタバにいる私」を求め、カップルや学生たちがスタバに押しかけた。そして2006年に上海から中国進出を果たしたイギリス生まれのコスタコーヒーが追い上げるように店舗を増やし、コーヒーチェーン店と言えば、スタバかコスタという二大勢力となったかに見えていたコーヒーチェーン業界に、異変が生じたのは2018年。その前年に創業した中国のスタートアップ企業ラッキンコーヒーがオフラインマーケティングとオンラインマーケティングを組み合わせて多数のユーザーを集め、最新の手法でユーザーの拡大に取り組んだからだ。スマホがないと注文できないこのスタイルはスマホ決済やデリバリーは「標準装備」という中国の若者たちにすんなり受け入れられ、破竹の勢いで店舗を増やしていった。


「どんなコーヒーを飲んでるか」が大事

こうしてコーヒーを飲むことが広まっていったことで、次第にその味にこだわりを持つ人々も増えていった。つまり世界におけるファーストウェーブ、セカンドウェーブ、そしてサードウェーブといったコーヒー文化の変遷を、中国はほとんどこの30年ほどで一気に駆け抜けてきたことになる。都市部には次々と本格派を謳ったオシャレなカフェが増え、そしてそれらのカフェを訪れるのは、店の雰囲気を楽しむ人以上に、出されるコーヒーの味を目当てに集まる人たちだ。

また昨年あたりからネットショップで人気を集めているのが、1回分毎に小分けされたフリーズドライ製法のインスタントコーヒー。そのかわいらしいパッケージだけでなく、味も本格的ということで、決して安くはないにも関わらず、若者たちの間で高い人気を見せている。これは新型コロナで、自宅でコーヒーを楽しむ機会が増えたことも影響していると言えるだろう。



【引用元】

http://j.people.com.cn/n3/2021/0827/c94476-9888917.html


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