「海峡怪獣」再生回数3.5億回突破! インバウンドPR動画のヒントに

【USPジャパンの視点】

要約

① 「COME ON!関門!~海峡怪獣~」は北九州市と山口県下関市が共同制作した観光PR動画で、2017年3月にYouTube上に公開された

② 当初から話題になったこの動画はかつてない勢いで再生・視聴されていたが、コロナ禍で国内外の視聴が増え続けた結果ついに3億5000万回の再生を記録した

解説

★ 海外向けのPR動画の常套的な内容は、自治体による「観光地のきれいな景色」、小売事業者による「商品や品揃えの優位性」の伝達に終始するものが多かった。しかしながら数多くの訪日情報の中では、外国人にとっては横並びの似たようなテンプレ的動画に見えてしまっていた可能性もある。つまり訪問先の決定には強く働きかけることができていなかった恐れがあるのだ。

 そんな中で外国人にも好評の「海峡怪獣」は、プロモーション手法である「驚愕」と「ずらし」を巧みに使った動画だ。観光PR動画に突然怪獣が登場する「驚き」と、これって何のPRなのと思わせる「ずらし」によって興味・関心を引き出し、ネクストアクション(関門海峡というワードで検索するなど)につなげるものだ。

 タビマエPRの主役であるオンライン接点においては、「今までリアルで有効であったプロモーション手法」と「DX時代の新たな着眼点」をフルに活かしたPRを、動画だけに限らず駆使することができる知恵と工夫が必要とされている段階ともいえそうだ。




【記事の概要】

 世にあふれる観光PR動画の中で、累計再生回数3億5000万回を超えた「モンスター動画」がある。関門海峡を挟む北九州市と山口県下関市が共同制作した「COME ON!関門!~海峡怪獣~」だ。

 異色の作品は、2017年3月に動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開された。自治体によるPR動画の定番は、観光スポットやグルメなど地域の魅力を紹介するものだが、この2分37秒の作品は、地元名物のフグや平家ガニ、タコをイメージした巨大怪獣「カイセンドン」が突如海中から出現し、観光客でにぎわう門司港レトロ地区(北九州市門司区)や唐戸市場(下関市)をパニックに陥れる、というものだ。エキストラで参加した市民も、迫真の表情を浮かべている。

 逃げ惑う人々にうなり声をあげた「カイセンドン」は、関門海峡の速い潮流に足を取られ、海中に倒れ込んで姿を消す。最後は「流れがはやい。全部がすごい。COME ON! 関門!」というメッセージで締めくくられ、シリアスな怪獣映画さながらの空気が、最後はコミカルなタッチで終わる。

 「ほぼ観光地が映っていない」「ここまで何にもPRしていない動画でいいのか!」。この動画の制作に携わった北九州市職員の日々谷さんは、試写で困惑した言葉をぶつけてきた市の幹部の言葉を今も覚えている。「それこそが狙いなんです」


 観光PR動画は大きく四つに大別される。観光地などを紹介する「カタログ型」、ドラマ仕立ての「ストーリー型」、著名人で注目を集める「タレント中心型」、そしてこの動画のような「インパクト型」。訪日外国人の取り込みに躍起になっていた2010年代後半の日本で、京都や北海道のような知名度はない北九州市と下関市。日々谷さんは「みんなにとりあえず覚えてもらうことが大事」と企画意図を語る。外国人誘致につなげるため、せりふは英語にし、日本語、中国語、韓国語、タイ語の字幕版を同時公開。その多くは海外からの視聴だという。

 「いいところまで行っていたんですが、新型コロナでインバウンドは止まった」。動画の効果が観光に波及したかどうかは今のところわからない。「いつか、北九州上空を飛ぶ怪獣で、またやりたい」。再び外国人観光客が訪日する未来を見据える。



【引用元】

https://mainichi.jp/articles/20210921/k00/00m/040/048000c



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