グローバルレポート|ワクチンと国境開放がツーリズム回復を後押し

The Financial   2021年10月4日

一部の目的地が旅行制限を緩和し、世界の多くの地域でワクチン接種が進み2021年、6月、7月はツーリズムの回復が見られた。最新のUNWTOバロメーターの報告によると2021年7月に約54百万人のツーリストが国境を越えた。これは2019年の同月と比較し67%減となるが2020年4月以来より最も良い結果だった。

  • 多くの目的地で緩やかなリバウンド:多くの目的地で2021年の6、7月は2020年と比較し到着数が緩やかに回復。しかし、世界のツーリズムにとって2021年は引き続き厳しい年となりそう。2019年の1月−7月と比較し海外旅行者到着数は80%減となっている。アジア太平洋地域の1月から7月は最も脆弱な結果となり、2019年到着と比較すると95%減。中東は-82%、ヨーロッパ、アフリカは共に-77%、アメリカはカリブ海地域が健闘し、-68%だった。
  • 旅行への自信は緩やかに回復:多くの目的地でツーリズムが再開し、主にヨーロッパ、アメリカを中心に海外旅行は回復。ワクチン接種済みの旅行者への旅行制限の緩和、COVID19ワクチン接種の推進が相まって消費者の自信は回復。徐々にヨーロッパ、他地域での安全な移動が戻ってきた。それとは対照的にアジアの殆どの目的地は必要不可欠でない旅行はいまだに禁止されている。
  • ツーリズムの収入;旅行目的地は2021年最初の7ヶ月間は海外旅行者からの収入は引き続き低いままだったが、いくつかの地域は6,7月と成長し、地域によっては2019年の実績を越えたところもある。メキシコは2021年6月、2019年と同様の観光収入をあげ、7月は2019年と比較し2%プラスとなっている。アウトバウンドも同様で大規模なマーケット、フランス-35%, 米国-49%と7月は目覚ましい成長を見せた。しかし観光支出はいまだに2019年レベルには届かない。
  • 今後の展望:直近のUNWTOの調査によると2021年9月ー12月の予測は複雑。回答者の53%は予想よりも悪くなるとし、31%が年末にかけて好転するとした。多くの業界専門家は2022 年主に第2、第3四半期で海外旅行者が回復すると予測。専門家の45%は海外旅行が2019年レベルに回復するのは2024年もしくはそれ以降と予測し、43%は2023年に回復すると予測。地域別にみると多くの専門家は2019年レベルに戻るのが2024年、それ以降と予測できるのがアジア太平洋地域(58%)。ヨーロッパについては回答者の半分が2023年と予測。中東が最も楽観的で2022年に完全復活を予測。

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