飲料市場から見える 今後の訪日中国人対応のヒント

【USPジャパンの視点】

要約

① 現在中国の飲料市場に顕著な変化が表れており、お茶にさえ砂糖が入っていた「加糖飲料の天下」が揺らいでいるようだ。

② 記事では、現在の中国の経済発展状況や消費者の嗜好が、1990年代の日本市場と似ている点が少なくなく、今後の中国飲料市場の行方を予測する上で日本の経験が参考になるとの見方を示している。

③ 両者の相似点として、「不動産価格の高止まり」、「高齢化と核家族化」、「単身化の加速」、「消費のアップグレードとダウングレードの共存」、「女性が消費の主力」などを挙げている。

解説

★ 中国を旅している時にペットボトルの甘いお茶に戸惑った方も多いのではないか。今まではそんな加糖飲料ばかりであった中国の飲料市場にも、無糖のお茶やスポーツドリンクが徐々に普及しつつある。記事では、上記のように1990年代の日本に重ねて分析をしているが、同時に昨今の中国の「健康志向の高まり」も強く影響しているだろう。いずれにしても「時空を超えた中国と日本の消費者嗜好の相似性」という考え方に乗るならば、1990年代に日本で起きた消費者マインドの再現を狙ったプロモーションやPR手法もなくはない。訪日再開まで少し時間がある今なら、ヒントとして一考してみる価値はありそうだ。




【記事の概要】

日本の消費変化から見える、中国の飲料市場の未来

 中国のポータルサイト・新浪に5日、日本が辿ってきた飲料商品の消費トレンドから、中国の今後のトレンドを予測する記事が掲載された。お茶にさえ砂糖が入っていた「加糖飲料」の天下だった中国の飲料業界が大きな転換期を迎えているようだ。

 記事は、中国の飲料市場に顕著な変化が表れており、既存のブランドが持っていた優位性がすでに弱まっていると紹介。現在の中国の経済発展状況や消費者の嗜好が、1990年代の日本市場と似ている点が少なくなく、今後の中国飲料市場の行方を予測する上で日本の経験が参考になるとの見方を示した。

 そして、両者の相似点として、経済成長が鈍化する一方で不動産価格が高止まりしている点、高齢化と核家族化、単身化が加速し始めていること、消費のアップグレードとダウングレードが共存していること、さらに女性が消費の主力となっていることを挙げている。

無糖炭酸飲料の出現が転換点

 その上で、日本の飲料業界が大きく転換したトピックの一つが、無糖炭酸飲料の出現だったと指摘。その基礎として、1980年代後半から90年代にかけて無糖の緑茶、紅茶、コーヒー飲料が成長の黄金期を迎え、2010年代まで無糖飲料が2ケタの急成長を続けてきたと紹介した。

 記事は、現在の中国に目を向けると農夫山泉などの老舗ブランド、元気森林などの新興ブランド問わず、無糖炭酸飲料の製品開発に力を入れると同時に、無糖のお茶やスポーツドリンクが徐々に普及しつつあると説明。19年時点における、中国のコーラ飲料の売り上げに占める無糖コーラ飲料の割合がわずか3.4%で、軒並み30%を超えている欧米や日本に比べて遥かに低く、中国は依然として無糖炭酸飲料の発展初期段階にあるとし、これから爆発的に売り上げが伸びる可能性を秘めていると伝えた。





【引用元】

https://news.biglobe.ne.jp/international/1008/scn_211008_8383392796.html




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