グローバルレポート|COVID19後にラグジュアリーブランドはいかに中国で成功できるか。

2021年9月29日 Jing Daily

パンデミックの世界的大流行は政治的、そして社会的にも様々な問題をなげかけ、産業界全体の再編をもたらしている。ラグジュアリー業界もビジネスは資本、才能、新たなマーケットへの制限という点で困難に直面している。先進経済国である中国、そこでは「自立」が強調され、他地域よりもパンデミックの回復が速く進んでいる。事実COVID19は一部の国、産業、企業によっては大きなチャンスでもある。

ラグジュアリー世界は以前にも増して中国に頼っている。ブランドによっては積極的に中国に拡大、一方生産機能を他国に移転する企業もある。

パンデミックは中国でさえも急速なシフトをもたらし、着心地の良いラウンジウエアー、今時のスポーツウエアーなどの需要増など新たな消費者行動を後押ししている。この予想もしなかった変化のスピードは世界のブランドを驚かせ、消費者の需要に追いつかなかったブランドは需要があるにもかかわらず在庫切れとなり、高い消費需要の利益を得ることができないでいる。業界の5つの主要な変化、そしてラグジュアリーブランドがCOVID19にどう対処すべきかを考えてみる。

  1. 現地生産:もしあなたのブランドが中国、そしてその裕福な消費者をねらっているのであれば、運営を海外に置くのは賢明ではない。生産コストの上昇、現地からのプレッシャーにもかかわらず、中国生産は地元の愛国心の高い消費者を幸せにできる。またサプライチェーンの混乱を最小限にし、需要の高いアイテムを早く、そして適切な価格で消費者に届けることができる。生産を中国から他に移転するブランドは反発を受けることを予測すべき。中国の愛国心の高まりを考えると、これらブランドは予想外の速さで顧客を失うかもしれない。
  2. アジア太平洋地域の信頼の高まり:パンデミックの戦いに勝利するのは中国だけではない。それはアジア太平洋地域全体に及ぶ。EYアジア太平洋地域のマネージングパートナーのウインターは、アジア太平洋の経済には持続可能な未来の基盤を構築するためのチャンスがあると語る。この地域は世界の成長の67%を既に代表し、アジア太平洋地域はまもなく世界のGDPの50%を占めるだろう。すでに中国、日本で3つの大規模経済圏の2つを得ているから。そしてこの地域は産業の成長、技術革新を加速させ、ラグジュアリー消費の中心的役割を担い続けるだろう。
  3. ローカル消費文化の台頭:ナショナリズムはグローバルな考え方を殺してしまった。米国から太平洋地域まで、消費者は今や自国製品への愛を語り、海外製品には否定的な対応をする。「中国製」は中国では特別だがインド、米国ではそうではない。多くの消費者が低品質、強制労働と結びつけ、中国製品を買いたがらない。
  4. 新たなファッション分野を許容:新たな消費トレンドは業界を変え、ブランドはラグジュアリーの「カジュアル化」に進んだ。ストリートウエアー、ラウンジウエアー、アスレジャーが売上を伸ばし利益、顧客の忠誠心を高めた。飽和状態のマーケットでこれらファッションカテゴリーは業界の形を変え、新たな収益成長の機会をもたらした。他に人気のカテゴリーはラグジュアリーペット衣料、オーガニックコスメ、自然派美容関連商品、ラグジュアリーウエルネス。
  5. 革新的技術の採用とデジタルチャネルの拡大:オンラインへの動きはAR/VR,AIとマシン学習、3D技術、リアルタイムストリーミングを試す絶好の機会を与えた。消費者はかつての販売チャネルには戻らず、パーソナルな内容、ユニークなショッピング経験を求め続ける。そして今日、テクノロジーを採用した小売り経験は消費者をブランドに没頭させ、長い関係を築くことになる。一方、パンデミックはユニークな機会をもたらした創造的破壊者とも言える。すべてのブランドが方向を変え、革新を取り入れ、新たな商品カテゴリーを開発するわけではないが、彼らは競合に遅れをとることは間違いない。

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