実は豊かな日本のリソース 「サスティナブルツーリズム」を考える

【USPジャパンの視点】

要約

① 今後重要となる『持続可能な観光』は、「広い意味で環境に負荷をかけない観光」を指している。

② 訪日再開後のキーツーリストである「富裕層」の多くは欧米豪からだとされており、その中で特に注目したいのはサスティナブルな旅行をし好する「グリーントラベラー」である。

③ 「グリーントラベラー」を取り込むことは、訪日客の東アジア偏重、短期滞在、消費単価の低さを改善させるきっかけになる可能性を秘めている。

解説

★ 世界的なトレンドとなっている「サスティナブルツーリズム」は、ツーリスト、特に富裕層ツーリストの旅行先選定の「必要不可欠」な要素となりつつある。

 いまは同視点で日本が進んでいるかというとNOだが、このような新しい潮流をつかむことはそう難しくはないのではないか。

① 日本は食をはじめとして長い伝統文化が各地で数多く残っていること。

② 世界2位の森林大国、世界4位の海洋大国であること。

③ 日本人の適応力・対応力は、確実に世界の潮流を「独自性や発展性」をもって、「圧倒的な美しさ」でアレンジすることが可能なこと。

 これらをもって欧米豪を中心とした「グリーントラベラー」の評価を得ながら、一方ではインバウンド景気を支えてくださる東アジアを中心とした「グローバルショッパー」の満足度も維持する。

 バランスよくこれができるのはもしかしたら日本だけかもしれない。その観点からも日本のインバウンドの未来は明るい。





【記事の概要】

 「観光需要は2022年に再び戻ってくる。」世界観光機関(UNWTO)がそう予測したのは今年6月のことでした。あれから4カ月。世界は今パンデミック(世界的大流行)の収束を見据えながら、徐々に国境を開け始めています。インバウンド事業者には明るい兆しが見え始めているのですが、さて旅行者は何を求めるようになったのでしょうか。そこで、世界的に広がりを見せている「サスティナブルツーリズム」について考察します。

持続可能な観光とは

 「持続可能な観光」はさまざま形で呼ばれています。サスティナブルツーリズムのほか、「レスポンシブル(責任ある)ツーリズム」、「エコツーリズム」、「グリーンツーリズム」。共通しているのは「環境に負荷をかけない観光」であること。具体的には「3R(リデュース、リユース、リサイクル)」やプラスティックフリーや地産地消といったもので、日常生活でも浸透している考えがベースになっています。

 従来の観光と異なるのは、旅行者による配慮や行動が求められていることです。現地の文化を尊重し、現地の環境に配慮し、現地に貢献するといった協力的な姿勢が求められています。従来の観光産業はあくまで事業者のホスピタリティが評価軸となっていましたが、サスティナブルツーリズムでは旅行者の協力も求められるというわけです。

訪日して欲しいのは「グリーントラベラー」?

 今年5月に公表された「コロナ終息後の海外旅行意向調査」で、訪日旅行はアジア圏市場・欧米豪市場ともに首位というニュースがインバウンド業界で話題なりました。これは昨年12月に12カ国の海外旅行経験者を対象としたアンケート結果です。

 インバウンド業界が今後まず受け入れたいのは富裕層でしょう。客単価が高く長期滞在する傾向がある富裕層は、実際日本以外の国でも最初に戻ってくる旅行者だと見込まれています。そして日本では彼らの多くは欧米豪からの訪日客だとされており、実際パンデミック前の調査ではその傾向が見られました。そこで注目したいのは「グリーントラベラー」です。

 この図は先述のサスティナブルな旅行を指向する「グリーントラベラー」について、世界1万3,188人へのアンケート調査結果をまとめたものです。国別に見るとグリーントラベラーはドイツを筆頭に欧米諸国に多く、1980年代以降生まれの若い世代に多いことが確認できます。ざっくり申し上げると、40歳以上の人の3人に1人、40歳未満の人では3人に2人くらいはグリーントラベラーであるということです。グリーントラベラーを取り込むことは、訪日客の東アジア偏重、短期滞在、消費単価の低さを改善させるきっかけになるかもしれません。

グーグルの検索条件にも「エコ」

 米グーグル(米国)は9月、「グーグルはサスティナブルな旅行のオプションを見つけやすくします」と発表しました。ホテル名の横に「eco-certified(エコ認定)」と表示することで、多様化している検索ニーズに応えるというものです。グーグルの検索結果、表示内容の影響力は非常に大きいものがあります。

 グーグルの「eco-certified」はグーグルが認定するのではなく、サスティナブル関連29団体の認定施設へ付与します。これら団体はそれぞれに認定項目を設けており、地産地消に取り組んでいるか、食品ロスに取り組んでいるか、そして食にルールを持つ旅行者に対応しているかも含まれています。

 今後こうしたサスティナブルな取り組みが日本でどこまで広がるかわかりませんが、日本は食をはじめとして長い伝統文化が各地で数多く残っています。加えて世界2位の森林大国ですし、世界4位の海洋大国でもあります。そして世界一長く続く皇室の下で国として持続してきたのですから、日本は国自体がサスティナブルなのです。サスティナブルツーリズムは日本に一日の長ありなのです。




【引用元】

https://www.nna.jp/news/show/2255002


訪日再開前の今こそ、それぞれのインバウンド対策を!

USPジャパンでは、「戦略構築」から「実践対応」(情報収集、受入れ環境整備、プロモーションなど)まで、事業者さまのインバウンドお取組みを業界随一のエキスパートがサポートいたします。

訪日再開前の今こそ、2022年以降のインバウンド売上獲得に向けた施策準備の絶好機です!

初回ご相談は無料とさせていただきますので、お気軽にお問合せください! 

神林 kan@usp.co.jp 080-3404-6681

0コメント

  • 1000 / 1000