スウェーデンツーリスト動向【USP グローバルレポート】

スウェーデン ツーリスト動向【USP グローバルレポート】

スウェーデンのキャッシュレスの実験:速すぎる?

Sweden’s Cashless Experiment: Is It Too Much Too Fast?

https://www.npr.org/…/swedens-cashless-experiment-is-it-too…

NPR 2019年2月11日

現金は世界ではまだ主流ですが、ヨーロッパで急速に現金離れしているところがあります。スエーデンほど速くキャッシュレスが進んでいるところはないでしょう。

調査によると2018年、スエーデン人で購買に現金を使用している人は13%という結果でした。2010年では現金購買が40%でした。特に首都ストックホルムでは殆どの人が前回いつコインを使用したか覚えていないほどです。

一方、米国人の70%は未だに現金を使用しています。

スエーデンでは大都市ほどキャッシュレスが進んでいます。殆どがデジタル支払いで具体的にはカード、オンライン、そしてスエーデンで最も人気のあるモバイルがSwishです。ストックホルムのUrban Deliでは1年前に現金支払いを廃止。殆どの人が他の支払い方法をもっており特に問題は発生せず、逆に現金を数えるなどの時間が大幅に節約されました。同様にGavleのIKEA店舗、国内最大の百貨店Ahlensもキャッシュレスの実験をしています。

急速に進むキャッシュレスはスエーデンでも議論をよんでいます。問題は多くの定年退職者、障害者、そして移民などデジタル移行が難しい人々です。スエーデンではトイレも有料ですが、最近ではトイレも現金を受け付けないところが多くなっています。75歳の女性は「これはどちらも個人的な問題ですが、市民社会にとっても問題です。紙幣、硬貨での支払いが合法的である限り、どの様な支払いをするかは個人にゆだねられるべきです」と述べています。もう一つの懸念は地方銀行の多くで今や現金引き出し、もしくは現金持ち込みが出来なくなっていることです。金融 機関で働いている人たちでさえ、スエーデンが急速にキャッシュレスになっていることに驚いています。

デジタルフロンティア

スエーデンが急速にキャシュレスになった大きな要因はスエーデンがデジタルテクノロジーのパイオニアであるということです。国中の隅々まで強力なブロードバンドでカバーされており技術を使い慣れた、1000万人ほどの国民が他のどの地域よりもキャッシュレスを推進しています。2000年代前半に非常に巧みな強盗が社会問題となりビジネスは紙幣、硬貨をなくそうと努力しました。

多くのスエーデン人は諸機関、新テクノロジーに深い信頼を寄せています。そのおかげでデジタルセキュリィテイーなどに慎重である他国と比較してスエーデンは安全性の議論を後回しにしてしまったかもしれません。多くのスエーデン人は安全上の問題、もしくはデータ追跡の懸念にもかかわらず銀行口座での引き落とし、指紋認証、スマートウオッチ支払いの利便性を選択しています。しかし、フェースブックのデータが政府の調査に利用されるなど、キャッシュレス社会のマイナスの部分を声高に主張する団体もあります。国自体を盲目的に信じるべきではないという人々も多くいることは事実です。

議会ではスエーデンのキャッシュレスの影響を調査しており、法律の専門家達はハッキング、もしくは停電時にデジタル支払いをどうすべきかを検討しています。昨年、政府はスエーデン国民に対して国家危機、もしくは戦争の場合に備えて現金をいくらか保有するようにと通達しています。

スエーデン中央銀行はVisaもしくはマスターカードなどの世界共通の支払いシステムとは独立した攻撃にも耐えうる国主導のデジタル通貨e-kronaを現在テストしています。デジタル決済が人気になりつつあるのにも関わらず、スエーデン人の多くは紙幣、貨幣が殆ど使われなくとも存在すべきであると思っています。Sifoの調査によるとスエーデン人の10名中7名がカード、アプリと同様に現金を使えるようにしてほしいと願っている事がわかりました。スエーデンはキャッシュレスの先頭をきっているかもしれませんが、完全にキャッシュレスになる準備はまだ整っていないのかもしれません。

日本語概要訳:USPジャパン

https://www.npr.org/…/swedens-cashless-experiment-is-it-too…

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