グローバルレポート|コロナウイルスがラグジュアリーブランドの持続可能性をいかに促進しているか。

世界ショッピングツーリズムネットワーク  2020年5月5日

コロナウイルス危機がブランドの持続可能性計画をさらに加速させている。

  • 持続可能性への努力はブランドにとって従来は追加費用として考えられていた。持続可能生を売りとしていたブランドでさえも同様であった。しかし今回のコロナウイルスはいかに生産を行うかという観点で、持続可能性を考え直すきっかけになっている。
  • 今までブランドの素材、生産の75%をイタリアにたよっていたが今回多量のキャンセル、遅延が発生している。そこでLafayette 148は従来なら廃棄してしまう過去の手持ち素材をプレコレクションに使用。それら素材は以前にサンプル生産などに使用されたもので、今年後半にもオンラインで販売をスタートする予定。さらにイタリアの工場が閉鎖のため、それら生地を使用し、中国で生産することも決めた。
  • ラグジュアリーブランド、Mark Cross、今年は175周年記念で、最新のハンドバックを全て再利用の生地で生産する予定。また同社が発注する生地は同社の核となるスタイルが多く、それらアイコンともいえる商品の素材は豊富にある。将来のコレクションは新デザインを3ヶ月毎に発表するのではなく、アイコンともいえる商品を中心に規模を縮小し、集中して展開してゆく。
  • ブランドは持続可能性への予算を削減してきたが、今はそれは必要ないようだ。Mark CrossはPositiveLuxuryと協働で生産、商品が環境基準にあうように努め、バタフライマーク(Positive Luxury社が定めた革新、環境、企業統治などの評価)取得に努めてきた。また持続可能性の観点から、ジョルジオアルマーニはブランドのコレクションをこれからは年2回にするとした。
  • 今回の危機は持続可能性には希望の兆しかもしれない。旅行の減少による二酸化炭素排出量の削減、ブランドでは素材を出来る限り長く使おうとする努力、そして生産、消費が限られる中での消費者への教育など。ラグジュアリーブランドにとっては過去2ヶ月、商品の動きは全くなかった。ファッションの二酸化炭素排出は減少、問題は新しい常識でこのままの状態が続くかということ。年間7回シーズンコレクションを開催し、ショーを見るため5カ国をめぐるようなことがまた繰り返されるのか?おそらくそうはならず、持続可能なラグジュアリー業界が加速するのだろう。

株式会社USPジャパン

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