グローバルレポート|”私の夢はすべて打ち砕かれた”コロナウイルスは衣料産業を粉々に。

The Japan Times 2020年5月19日

  • 英国のNext Plcの冬のコートを生産しているミャンマーの工場で働くLwin(29歳)はコロナウイルスのため工場の注文が止まってしまい、彼女の所有する金のバングルをUSD140で販売せざるを得なかった。彼女はアジアに何千といる縫製工場で働き、解雇された労働者の一人にすぎない。病気の母の面倒をみている彼女は今や仕事、収入がない。
  • 1960年代以来、アジアは世界の縫製工場としての役割をになってきた。衣料、靴、バックなどヨーロッパ、米国、先進アジア諸国に年間約US$6700億相当を送ってきた。ウイルス拡散により多くの国で店舗が閉鎖され、海外の主要小売業者は縫製工場への注文をキャンセル。結果ミャンマー 、バングラディシュ、カンボジアの工場のオーナーは工場をただちに閉鎖し、従業員にほとんど支払いせず彼らを国に返した。
  • ペンディングの注文を仕上げるため、バングラディシュの工場の約半数は生産を再開。しかし、多くの工場は安全ガイドラインの基準を満たせずにいる。ソーシャルディスタンス、消毒も十分ではなく非常に近い距離で仕事を行い、多くの労働者がウイルス感染の被害にあっている。
  • ミャンマー、バングラディシュ、カンボジアの工場の現在の発注は限られたものであり、多くの若い女性達は職を失っている。殆ど仕事のない田舎に帰るか、都会に止まり工場生産が元に戻るのを待つかの選択を迫られている。バングラディシュでは3月、75000名に賃金が支払われていない。彼女らはNGO援助の米のみで家族が凌ぎ、家主に家賃支払いを延期してもらうなどしてなんとか仕事再開を待っている。
  • ミャンマーの国の輸出の10%が衣料であり、同国では縫製産業が急成長している。両親とともに田舎から出てきたLwinも縫製の技術を身につけ月にUSD146を稼ぎ、家賃、食糧、衣料費を支払っていたが、いまは収入はない。田舎に送金しているものも多く、繊維産業は地方経済も支えていた。
  • バングダラディシュは中国に次ぐ世界第二の衣料生産国であり、人口の2.5%が縫製工場で働いているが、今は工場の多くが閉鎖されている。ダッカの縫製工場で働く従業員の70%は国に帰っている。6月の発注は前年の45%減。ダッカの工場で働いていた21歳のBegumは両親への送金ができていない。二人の弟の学費も負担している彼女は「私の夢はすべて壊された”と嘆く。

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