価値創造事業

2021年度観光関連事業者向け派遣型セミナー・アドバイザー派遣が終了しました

   

USPジャパンの神林(かんばやし)です。主にインバウンド対応事業を担当しています。どうぞよろしくお願いします。

3月31日をもって東京都の事業者支援事業、「観光関連事業者向け派遣型セミナー・アドバイザー派遣」の2021年度の実施が終了しました。

この事業は、東京都内の観光関連事業者が抱える様々な課題を解決するために、各エキスパートが派遣されて「セミナー」及び「アドバイス」を行うものです。

私は「訪日再開準備における課題解決」を中心に、昨年12月から本年3月にかけて18回の派遣を承りましたので、今回はその中の業態別のトピックス等を共有させていただきます。

     

ホテル・旅館の事例

 
   

宿泊施設は、コロナ禍における「人の移動制限」の影響を直接受けました。特に宿泊者の外国人比率が高かった施設は大打撃です。皆さんの悩みは深刻でした。

私からは、来街促進による宿泊者増のための「地域連携」「自コンテンツ磨き上げ」「情報発信」といったポイントでお話をしました。また訪日外国人は必ず戻ってくることをお話しつつ、ツーリストのマインド変化に伴う「サステナブルツーリズム」「安心安全」などへの対応を進めていくことをお伝えしました。

     

交通事業者の事例

 
   

バス運行事業者も旅行の激減、特に外国人のツアー利用が消失したことで痛手を被っています。伺った3社とも、旅行会社からの団体予約での観光バス運行がメインのため、インバウンドにおけるBtoC対応の重要性を強く認識してはいませんでした。

したがって私からは、現場対応における旅行者からの評価がいかに業績につながる可能性を秘めているかをメインにお話ししました。具体的には、外国人観光客は運転手やガイドの皆さんの良好なコミュニケーションを敏感に感じ取り、それを日本人以上にSNSで拡散してくれるということです。

     

小売店の事例

 
   

小売店に対しては、コロナ禍の今だからこそできることとして、店頭のヴィジュアルプレゼンテーションのテクニックをお話ししました。日本人・外国人問わず、見やすく・選びやすく・買いやすい陳列とはどのようなものか、事例を交えてすぐにでも対応できる知見をお伝えしました。

お客様が少ない今だからこそ、あらためてお客様視点での店づくりを考えていただき、店頭展開に反映できるチャンスであることを知っていただきました。

■飲食店の事例

多くのお客様に店の存在を知っていただきたいという事でしたので、無料で登録できるプラットフォームをご紹介しました。またSNSの活用も有効であることをお伝えして、そのテクニックをお伝えしました。

 

■観光施設の事例

周囲に外国人が宿泊していたホテルが多いことから、宿泊者が楽しめる近場の施設として紹介いただけるようなホテル連携をおすすめするとともに、観光施設としての認知度アップのためにSNS発信強化・クチコミ促進の工夫をお伝えしました。

     

このように、東京都内の各事業者はコロナ禍で生じた課題を抱えながらも、回復局面で打つ次なる一手を必死に模索している状況です。

特に、例外なくインバウンドへの期待は大きく、国際観光が再開されて再び外国人観光客が訪れることを心待ちにしつつ、コロナ前以上に訪日ゲストに向き合うための工夫に力を入れるという気概を感じました。したがって、セミナー講師としても、アドバイザーとしても、私が持っている知見を出来るだけ共有させていただいたつもりです。

インバウンドが再び多くの事業者の業績アップにつながることを心より願っております。

 

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