まもなく中国人ゲストが本格的に訪日されます。2019年比の訪日数予測では「国慶節(10月)に70%、春節に100%」とも言われており、いよいよ外国人消費の4番打者が帰ってきてくれるのです。
中国人ゲストに情報を届ける手段として、今もっとも効果的と考えられているのがKOCプロモーションです。そして、USPジャパンが関わるKOCプラットフォーム「TATAMI」の活用事例が増えてきましたのでご報告いたします。
TATAMIとKOC
以前もご紹介しましたが、USPジャパンは他の2社とTATAMI合同会社を立ち上げて、KOCを活用したプロモーションのお手伝いをさせていただいております。TATAMIの詳細は以前のブログでも紹介していますので省略しますが、端的に言うと
KOC「Key Opinion Consumer(キーオピニオンコンシューマー)」は、WeChatやWeiboなどのSNSツールで数千人以上のフォロワーを持つユーザーのことを指し、消費者目線でクチコミをSNSに投稿します。一方でユーザーが商品・サービスを検討する際、「知人が良い評価をした商品・サービスを体験したい」、「本当に使った・行った人からの評価が信頼できる」と話しており、実際に体験したKOCにクチコミを書いて貰った方が、購買意欲を高めることに繋がります。
その高質なKOC活用のプラットフォームがTATAMIということになります。
「TATAMI」で実施したKOCプロモーション
すでに、百貨店などの複数の商業施設や化粧品メーカー、有名テーマパークなどがTATAMIのKOC活用に参加しています。
画像にあるような商業施設に関する投稿の場合の基本的な流れは、①投稿する対象の打合せ → ②起用したいKOCの人数・条件の設定 → ③プラットフォーム上からKOCを募集 → ④KOCの決定 → ⑤KOCは指定された施設・商品を体験 → ⑥投稿 → ⑦分析・報告 となります。
起用したKOCはそれぞれ自由に投稿し、KOC合計のリード数やグッド評価数が定量的な成果、コメント内容が定性的な成果となりますが、投稿によってブランド価値があがることや以降の来店数増が得られることが目的であることは言うまでもありません。
当然ステルスマーケティングにならないように、KOCに「投稿の方向性」や「特定の評価を強いること」はNGとなりますので、逆にそれがKOCの個性を活かすことになり、ユーザーの共感を生み、自然にクチコミ増につながることになります。
人が感じられることの価値
先日、ある中国人女性と話したときにこんなことを言われました。
「どんなにきれいなPR動画を作ってもそこに人間が感じられないと共感は生まれず、訪日中国人はきっと行かないし買わないと思います」
観た美しさ・触った感触・聴いた音色・体験した感動、それを等身大で伝えて疑似体験に近い感覚を与えてくれるKOCは、オンライン上でありながら人の介在が実感できる、「コロナが生んだ有効なコミュニケーション」の産物かもしれません。
今後のプロモーションの手札の一つに加えてみてはいかがでしょうか?
USPジャパン 神林 淳