価値創造事業

さぁ観光再始動!

   

昨年10月の水際緩和措置以来、訪日ゲストは急回復・急増が続いています。そして、5月8日。新型コロナウイルス感染症は5類に移行されたことで、本格的に観光が再始動します。

3年間が及ぼした影響は?抑えるべきポイントは?

     

V字回復の訪日インバウンド市場

 
V字回復する訪日インバウンド市場 訪日外客数予測
   

2023年に入って、1月から毎月150万人以上の訪日ゲストが入国しています。年間で2000万人を超えるこのペースです。L字やU字どころではなく、まさにV字回復を遂げています。中でも急先鋒なのが福岡。すでに韓国路線が1日30便以上に回復して、2019年を大幅に更新した訪日ゲストで非常に賑わっています。
百貨店をはじめ、小売業のショッピング売上高も大きく回復しています。日本百貨店協会の免税売上高統計では、昨年12月時点で、既に2019年比の70%にまで回復しているのです。円安を背景に高額品が好調で、一方、消耗品、特に化粧品の消費が低迷しているのがコロナ前とは異なる特徴です。
3年間準備を進めていた小売店も動きを止めていた小売店は、もちろん多くの企業、お店が大慌てでインバウンド対応を強化しています。VIP組織を立ち上げ、2023年度の戦略の柱にインバウンド対応を明記した会社は少なくありませんし、昨年のうちから人手不足への対応が重要になることを察知し、外国人販売員を大量採用したディスカウントストアもあります。

     

訪日ゲストは、コロナ前と何が変わったのか?

 
訪日ゲストの3つの変化
   

訪日ゲストの3つの変化『デジタル』『ローカル』『付加価値』が抑えたいポイントです。
デジタル、特にスマートフォンを通じた旅の情報収集や体験、コミュニケーションの重要度が高まったのは、自分自身も実感するところです。旅の初めから終わりまですべて、予約、旅の最中、旅が終わった後のシェアもスマートフォン上で行います。観光業では特に、「拠点フリーで長期滞在できる環境が整ったこと」がプラスに働いています。テレワークが浸透し、たった1日の会議のために2週間の旅行を諦める必要は、もうありません。ロングステイ、2拠点生活、ワーケーションが、働き方、暮らし方、旅の仕方を変えました。
今やデジタルプロモーションでは広告やKOLではなく、圧倒的に口コミやソーシャルメディアが重要になっています。地図アプリや旅行情報アプリなどのクチコミに頼り、アナログ世界でも自分の友人・知人のリアルな口コミが重要です。
2つ目はローカルの価値の高まりです。キャンプブーム、車での国内旅行の人気の高まりや、空気の良い所で健康に過ごしたいといった変化が現れ、自然・地方の需要が拡大しています。これは日本だけでなく世界中のトレンドです。ゴディバもシャネルも日本のローカルメーカー、ローカルブランドとのコラボレーションを実現しています・・・日本のブランドが取り組む前に。
最後は付加価値ついて。相対的な付加価値というよりも、自分だけの、自分にとっての絶対的な付加価値が重要になりました。「一緒に旅したい親しい友人や気の休まる家族と、行きたいところに行き、やりたいことを存分に満喫する。私にとって、それが何よりも大切なのだ」ということに全員が気づいてしまいました。自分のテーマにこだわり、リベンジ旅では、自分が楽しめること、快適であること、安心安全であることに対し、コストを気にせず旅をする人が非常に増えています。

     

Welcomeback to JAPAN

 
観光再始動プロジェクトオープニングイベントの様子
   

5月8日にコロナウイルス感染症は5類に移行し、その前週にはすべての水際対策が解消されました。名実ともに「観光再始動」のタイミングとなりました。当社は、昨年10月の水際緩和前、いや3年間ずっと、訪日ゲストの再来日に何をすべきか考え続けてきました。
私たちの歓迎の気持ちを伝えるために、ウェブサービスOrigami mapを始めました。
そろそろ会いたいよね?日本人と外国人の〝会いたい〟気持ちが見えるオンラインサービス【origami map】

全国の空港やホテルなどで、再来日のゲストにプレゼントを用意して歓迎セレモニーも開催し続けてきました。
Welcomeback to JAPANプロジェクト

USPジャパンは、訪日インバウンド市場対応は、多文化・多言語理解を推進し、交流が新たな価値を生み、地域の誇りと活力につながる、まさに企業メッセージ “Unique&Inclution”の象徴的な事業だと考え取り組みを行っています。

 
新津 研一

新津 研一

代表取締役社長 家電量販店で買いもしないのに、最新性能を見てフムフムするのが趣味。 セミナー登壇でご同席した夏井いつきさんに感化されて俳句をはじめようか…躊躇中。

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