サステナビリティ事業

SDGsの実践活動に向けて @品川女子学院インターアクトクラブ

   

本年度から品川女子学院インターアクトクラブ(品川中央ローターアクトクラブ合同)の「私たちの考えるSDGsの実践」活動のお手伝いを行っています。インターアクトクラブは中学1年生から高校3年生まで品川女子学院の部活動となっています。今年度、初めてSDGsをテーマとし、9月の文化祭での活動報告をメインイベントに控え、それまでに果たしてどのような実践ができるのか、今から楽しみです。まずは、先日のワークショップ開催の模様をお伝えします。

     

SDGs 学びから行動までの5ステップ

 
SDGs学びから行動までの5ステップ
   

そもそもSDGsについてあまり詳しくない学生が大多数。SDGsを実践するには、下記のようなステップがあることを伝え、各ステップに当てはめて、今から何をしていくべきか、最後に話し合いました。

①SDGsを学ぶ…SDGsの歴史、構造や特徴、課題などをワークを交えながら学び、自分たちの方向性を探る。
②SDGsで学ぶ…SDGsを学習ツールとして活用し、参考図書などを読んで、現実の社会・環境課題を学ぶ
③SDGsを体感する…教室の外に飛び出し、実社会のなかで課題と向きあう現場を体験。一次情報に触れる。フィールドワークの実施。
④SDGsでつながる…同じ課題意識を持つ仲間、課題当事者や解決策をもつ人などと出会い、つながる。夏合宿の実施。⑤SDGsの本質的課題解決行動へ…出会った仲間とプロジェクトを開始。リアルな実践活動が始まる。文化祭での発表。

このステップの中でも、最も重要なのが①~③の活動を通して、自分たちが何に興味があるのかを見つけていくこと。ワークショップ内でも、チームでどのような活動を行うのが良さそうか、テーマが垣間見えてきました。そのテーマに沿って、実践活動ができるかどうか、検討していきます。

     

行動のイメージを変えよう!

 
私たちの世界を変革する
   

とはいえ、実践は難しそう、と大半の人が思うと思います。SDGsの実践で重要なキーワードの一つが”Transforming Our World”「私たちの世界を変革する」です。” Transform” は「さなぎ」が「蝶」になるくらいの変化(変態)を意味します。対処療法ではなく、根本治療が必要なのです。

今ある社会の仕組みやルールを前提として、その改善をする

社会の仕組みやルールそのものを変える

ステレオタイプな「環境行動」「社会行動」

新しい発想のポジティブな「変革行動」

これを理解した上で、まず第一歩は、行動のハードルを下げることです。
「感じる、考える、伝える」
Ex もやもやしていること自体が行動、友だちや家族と話す、仕事場で話題にする、自然を感じる
「調べたり、学ぼうと思う」
Ex 図書館に行く、本を買う、講演を聴く
「進路(仕事)や生き方を考える」
Ex 成績や給与だけでなく貢献したいことから自分の未来を考えるなど

そして、好きなこと得意なことでの行動を起こすことです。
Ex 表現活動、ファッション、スポーツ、プログラミング、コミュニティづくり、など。

” Transform”のポイントは、
ひとりのアクションから、みんなのアクションへ
個人での行動から、集団での行動へ
我慢するネガティブな行動から、価値を作るポジティブな行動へ
正しいことを正しくから、正しいことを楽しくへ

私たちは、
試験のために学ぶのではなく、未来をつくるために学ぶ
お金のために働くのではなく、未来をつくるために働く

ということを改めて確認しました。

     

ミニワークから見えたこと

 
   

実施したミニワークを二つご紹介します。

①17のゴールの「並べ替えワーク」
切っても切りはなせない17のゴールを、一度バラバラに切り離してグループで話し合い「大切」だと思う順にならべてみよう!

②「サステナブル・インターアクトクラブ・ゴール」(SIGs)をグループで決めよう!決めたゴールをほかの人に伝わるように言葉と絵で表現しよう。

並べ替えワークは、とてもまじめな学生さん達なので、考え込んでしまい、とても時間がかかっていましたが、それぞれのグループで考え方の切り口が違い、特徴が出ていますね。

“SIGs”は、グループごとに行ったにもかかわらず、目指すゴールが比較的近かったように思います。活動を共にしてきたインターアクトクラブの仲間だからでしょうか。今後の活動も意見が分かれず、スムースに進みそうですね。

     

部活動として積極的に、社会や環境に意識を向けて、自ら学ぶ姿勢は本当に素晴らしい!と思いました。キャリア教育がますます重要と言われていますが、学校の現場もなかなか大変そうです。いろいろな切り口で私たちも未来の社会を担う子供たちの教育支援に関わり、より良い「暮らしと社会」が実現できればと考えています。

 

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