メンバー紹介

USPジャパン メンバー紹介!【小松原守】

   

USPジャパンで働くメンバー紹介企画、第5弾!マイパーパスは「全ての人が健康で活き活きと働ける社会を作る」こと。 東京都の人材交流支援事業を通じ、昨年12月より1年間、三菱重工業株式会社より出向中の小松原守さんをご紹介します。

     

自社とは違う仕事にチャレンジしたかった

 
ロケット打ち上げ見学会場にて
   

― まず、自己紹介とこれまでの経歴をお教えください。

僕は本名で活動してますんで、小松原守が本名、40歳です。

三菱重工業株式会社に入社してから15年経ちます。勤務地は名古屋で、自宅は三重県の桑名市。USPで働くようになってからは、単身赴任で東京と和歌山を行ったり来たりし、いろんなところに拠点がある生活をおくっています。

三菱重工業では、入社してからMRJという国産初の旅客機の開発プロジェクトに携わってきました。試験や設計との調整、機体組立作業中のトラブル解決などを入社後5年ほど行いました。その後、カナダの会社のビジネスジェット(北米を行き来する飛行機版タクシーのようなもの)の担当となり、プロジェクト管理の立場で予算や品質管理、突発的な事象への対応を行うなど、プロジェクト全体を広く見てきました。

―なぜUSPで働くことに?

東京都の人材交流支援事業という、中小ベンチャー企業に大企業から人材を派遣するマッチングプログラムがあります。僕の会社では、これをリーダー研修の位置づけにしており、その公募にエントリーしました。

USPを選んだ理由は2つあります。1つ目は社長の新津さんのキャラクター。彼の経歴が面白く、彼と繋がることで多くの学びがあると思いました。2つ目は、会社が掲げるビジョンや事業内容です。特に「地方創生」というキーワードに惹かれました。当時、僕は「自然の中で何かやりたい」という思いがあり、ここで自分のやりたいことが形になるのではないかと思い、選びました。

―USPで働いた感想は?

USPのビジョン(「Unique & Inclusion 自由と創造の力で、暮らしと社会をしあわせに」)は、社員みんなで作り上げたと聞いて、今までの価値観が変わった気がしました。多くの会社ではビジョンや方針は上から下され、社員一人一人が「こうしていきたい」と言える場は少ないと感じています。しかし、USPは個々が実現したいことを、会社や社会のために実行していく組織だと思います。人によっては合う合わないがあるかもしれませんが、共感できる人には“やりがい”を感じられる会社だと思いました。 僕自身は「どうしてもこれを成し遂げたい」とか「ビジネスとしてこれを実現したい」といった強い意志は持っていなかったので、最初は少し戸惑いましたが、今は自分のやりたいことをビジネスとして挑戦しています。

     

地方創生、自然保全とのジレンマ

 
国立公園内の視察時。自然の中で、活き活きしています。
   

―USPではどんな仕事をされてきましたか?

メインは紀伊半島の吉野熊野国立公園を題材に、自然を保全しながら人に来てもらうためのブランディングや啓発活動を行ってきました。

―「自然の中で何かをやりたい」という思いが形になった仕事ですね

そうですね。クライアントは環境省の国立公園事務所で、自然保全の最前線の方と一緒に仕事をしました。国立公園は主に景色を楽しむ観光地として使われていますが、その自然の価値や保全活動、また自然が守られることで育まれてきた文化や信仰、地域の生活や生業の大切さは、訪れる人にはあまり知られていません。そこで、公園内をもっと巡ってもらいながら、自然を守る大切さを広める方法を考えてきました。

ただ、たくさんの人を呼び込むほど自然の良さが失われてしまうというジレンマがあります。いろんな視察をさせてもらったんですが、「ここは昔ながらの原生林が残っています」という場所も、道路1本できただけで、周辺の自然が失われたという話を聞いたこともあり。何でもかんでも人を呼べばいいという話ではなく、そのバランスが難しいですね。

―本職では最先端技術を使った飛行機の製造をされており、自然保全とは一見対照的な仕事をされていますね。

僕の素質としては、もともと自然寄りだと思います。

僕は神戸の六甲山の麓で育ち、親が日常的に山登りをしていたこともあって、自然に触れる機会が多かったんです。それが原体験となり、自然が好き、自然の中で育ったという意識があります。

自然の中で過ごすとリラックスでき、ストレスも減るという経験が何度かあります。学生時代、研究室に泊り込みで作業をし、身も心も疲れ果て帰る途中、夜空を見上げて「自分、幸せやな」と感じたことが何度もありました。仕事でつらい時も空を見上げると、なぜか幸せな気持ちになるんです。

ただ、仕事に就く際、「家族に胸を張って言える、誇らしい仕事をしたい」という思いがあって。仕事に選んだのは、自然とはまた違う、別の誇らしさを感じる今の仕事です。僕の中ではそういう整理になりますね。

     

我慢しない、やりたいことをやる

 
趣味の一つである登山(富士山にて)
   

―最後に、理想とするライフスタイルを教えてください。

「やりたいことをやる」というのが僕のテーマかもしれません。過去に死にそうになった経験があり、そのとき「いつ死んでもおかしくない」と感じたんです。それ以来、やりたいことを我慢するのはできるだけ避けています。社会人になってからは筋トレやバイオリン、テニス、ロードレースなど、いろいろなことに挑戦しています。バイオリンは、飲み会前に立ち寄った楽器店で音色に惹かれて始め、半年で発表会に出ました。些細なきっかけで始めて、ぐっと熱を注ぎ、それなりの形になったら、次に行く感じです。

     

【インタビューあとがき】

飄々とした佇まいの小松原さんは、優しい語り口で周囲をリラックスさせる雰囲気を持っています。彼とのインタビューは、予想外の発見に満ちていました。20年後、彼はどうなっているのでしょう。「お坊さんになっているかも」と冗談を言うと、「僕も少し考えたことがあります。お坊さんになって、成長を前提とする社会とはまた別の基軸を持って全うする人生もありかなって」と意外な答えが返ってきました。そんな彼の未来には、未知の世界が拡がっている気がします。

・小松原さんの「16タイプ性格診断(※)」の結果は「エンターテイナー」

「エンターテイナーは熱意にあふれた精力的な人たちで、無計画に行動するのを好みます。エンターテイナーの周りにいて、退屈することは決してないでしょう。」

そう!そのとおり。小松原さんは熱い魂を胸に、自らの人生を最高におもしろくする、エンターテイナー。これからも、いくつもの人生を楽しんで。

※16タイプ性格診断(16Personalities)はNERIS Type Explorer® 社提供の性格診断テストです。客観的な指標として参考に記載させて頂いております。(https://www.16personalities.com/ja

インタビュー・文:紙谷知子

 

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