価値創造事業

外国人が競艇場で…?ボートレース平和島で起きた想定外の熱狂

   

2026年1月と3月、ボートレース平和島で中国人モニター20名を対象に「ガイド付きボートレース観戦ツアー」を運営しました。結果から言うと――全員、笑顔で帰りました。しかも、かなりのハイテンションで。

この取り組みは単なる“体験イベント”ではありません。日本発祥のエンタメを、タビナカ消費の新たな主役に押し上げるかもしれない、小さくて大きな実験だったのです。

     

「知らない」というマイナスを、「新鮮」というプラスに!

 
水面に近い席でボートレースの迫力を堪能
   

ツアーは、いきなり舟券購入…ではありません。
まずは“神林流・超やさしいボートレース講座”からスタート。

ホワイトボード片手に、「なぜ6艇なのか」「なぜ内側が有利なのか」などを、外国人目線で噛み砕いて解説。さらに魅力として「女性が男性と対等に戦える競技」「70歳と20歳の選手が激しいバトルを繰り広げる」などを伝えると身を乗り出すようにして聴く参加者が徐々に増えていきました。私の40年のボートレース経験値が、ここで完全に“翻訳装置”になったのです。参加者の表情は、最初の「?」から徐々に「なるほど!」へ。

そしてお楽しみの実践編。
個性豊かな“ボートレースめし”を片手に、いざ予想&舟券購入。麺・丼・カレーと、もはやフードコート並みの多様性にテンションが上がるのは、日本人も外国人も同じようです。

特に印象的だったのは女性陣。
レースが始まるたびに「キャー!」と歓声、スマホでパシャパシャ。気づけば“競艇場”が“映えスポット”に変わっていたのです。

     

ビギナーズラック?ほぼ全員が的中!

 
レース展開の予想を熱心に聞く参加者も
   

一方で、熱心派も出現。
“即席予想屋”となった神林に、「どう見れば当たるの?」と詰め寄る姿は、もはや競馬場のベテランファン顔負け。結果的に、ほぼ全員が的中を経験するという“成功体験付き”の展開に。

さらに、元女子レーサーの伊藤葵和子さんの登場で場は一段とヒートアップ。リアルなストーリーが加わることで、単なる観戦が“物語体験”へと進化しました。

そしてクライマックスは屋外観戦。
水面のすぐそばで体感するスピードと音――これはもう、説明不要の“非日常”。アンケートでもここが圧倒的高評価でした。

     

今回のモニターツアーは、はっきりとした手応えを残しました。
アンケートで「楽しかった」は全員、「強くおすすめしたい」も多数。つまり、“通じた”のです。

ただし、課題も見えてきました。
「選手をもっと近くに感じたい」「触れ合いたい」「写真を撮りたい」――要するに、“人”をもっと出してほしいという声が多かったのです。

ここが、次の一手。
ボートレースは単なるギャンブルではなく、「人×スピード×ドラマ」の総合エンタメだと気づいた瞬間、このコンテンツは一気に世界仕様になる気がします。

OTAで売るか、FITで広げるか。
今、平和島は“次の一手”を選ぶ分岐点に立っています。

でも一つだけ確信を持って言えること、ボートレースは、外国人にウケる。しかも、想像以上に。

 

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