サステナビリティ事業

私たちのコーポレートビジョン、コーポレートアイデンティティ策定ワークショップ

   

設立から10年経ち、この度、今後の持続可能な経営に向け、ビジョンを再策定し、コーポレートブランディングを全面改訂しました。ビジョンとコーポレートアイデンティティの策定について、どのように行ったのか?社内でのワークショップの過程をお伝えします。

     

ビジョンのコンセプトキーワード

 
自社の分析 グルーピングとキーワード
   

まず、会社設立から現在までの歴史の振り返り、今までの経営理念、ビジョンを改めて振り返りました。その中でも変えたくないコアメッセージを確認しつつ、
1,自社の分析
・地域社会や業界でどんな存在になっていたいか、どんな評価を得ていたいか?(他社との関係)
・組織を通じて何をやり遂げたいか、社員はどんなやりがいを得ているか?(自社の在り方)
をポストイットに各自が書き出し、要素が近しいもの同士でグルーピング、グループに対して「タイトル(キーワード)」をつけました。
ここで出てきたキーワードは、例えば、信頼、個性、自由と創造、パートナーシップ、ネットワーク力、コーディネート力、などでした。
2,社会の分析
同様に、
・自社に影響を与える社会的変化は何か(社会との関係)
・自社が取り組むべき重要な社会課題は何か(地球との関係)
を書き出し、要素が近しいもの同士でグルーピング、グループに対して「タイトル(キーワード)」をつけました。
ここで出てきたキーワードは、例えば、多様性の重視、小さいコミュニティの価値アップ、心と身体の健康、環境への対応、情報・技術の活用、暮らしやすい社会、などでした。
こうして出てきた自社と社会の「キーワード」から、両者が共存するキーワードを「コンセプトキーワード」とします。私たちのコンセプトキーワードは、
自由と創造を大切に、みんなをしあわせにするチーム
暮らし(コミュニティ)と社会(地球)をユニークにデザイン
個性の掛け合わせで楽しく未来を創り出す
多種多様な言葉から、キーワードをグルーピングするのはなかなか難しかったですが、ここはじっくり時間をかけて考える一番重要なワークとなります。特に社会の分析は、今後の未来予測、優先対応事項の検討になるので、事前学習にも時間をかけたいところでした。
が、なんとか、最終的に「コンセプトキーワード」をコアメッセージとして、外部発信用に文章化したものを新「ビジョン(わたしたちのパーパス)」としました。
Unique&Inclusion
自由と創造の力で、暮らしと社会をしあわせに

     

ビジョンのイメージ化

 
4象限(地球・社会・他社・自社)のビジョンマップ
   

次に、ビジョンのイメージ化です。「コンセプトキーワード」から、さらに、
1,地球と社会のイメージ
・私たちのまわりの環境はどうなっていたいか
・私たちの社会はどうなっていたいか
・そのために何をするか
2,他社と自社の具体的なイメージ
・他社(他者)との関係はどうなっていたいか
・自社(自分)はどうなっていたいか
・そのために何をするか
を考え、ライフスタイル、専門誌など幅広いジャンルの雑誌10冊ほどの中から、イメージに合うビジュアルを探して切り抜き、各自マップへ貼り付けていきました。まずは各自でビジュアルを集めるので、多種多様なものが集まりましたが、それぞれが持つイメージを視覚で表現することにより、ビジョンがより具体化しやすくなります。
これらビジュアルの共通項を合体させて一つのマップにまとめたものが、この最終形のビジョンマップです。ロゴの元になった4象限(地球・社会・他社・自社)のイメージです。
地球は、大地の土やぬくもり
社会は、多様性や楽しさ、進化
他社は、匠の技、協働、グローバルでのつながり
自社は、絆、挑戦、飛躍、ユニークさ
カラーは、ダイバーシティと温かみの中に差し色としてのシャープさ
こうして、このビジョンマップから、コーポレートアイデンティティの作成に必要な、デザインやカラーを抽出して、企業ロゴ、ウェブサイトの作成を行いました。
ロゴカラーは、温かみのあるオレンジ、グリーン、ブルックリンカラーに差し色が入り、円熟味・技術の高さに鋭利さを表現したものとなっています。

     

新ビジョンから事業領域の決定

 
ロゴの元になった4象限(地球・社会・他社・自社)のイメージ
   

最後に、新たなビジョン、「コンセプトキーワード」をベースに、そして、ビジョンマップで表現された、私たちがイメージする実現したい世界感をもとに、具体的に取り組む事業領域を、下記の3つとしました。具体的なサービス領域としての名称ではなく、私たちが実現する世界観と解決すべき社会課題を名称として採用した新たな事業領域としています。

①サスティナビリティ事業:私たちは地球規模の視点から、持続可能な組織づくりをサポートします
②地域振興事業:私たちはエリアの魅力を発掘し、観光資源・人材を生かして地域振興を促進します
③価値創造事業:私たちは社会や地域の個性と強みを見つけ強化し、その価値を高めます
事業内容

     

このワークショップを踏まえて、ビジョン、コーポレートアイデンティティの決定まで、ざっと8か月ほどかかりました。私たちのような小規模レベルの企業で、スムースに決定、制作が進んでも、これだけの時間がかかります。自ら社会と自社との分析という、大局的な視点からのパーパス策定に取り組んだことで、今までは、じっくりと考えられなかった対応すべき課題感や事業領域がうまれ、より広い視野を持ちながら事業展開できるようになったと思います。
ビジョンの見直し、サステナビリティ経営における事業化もこのようなワークを取り入れながら、お手伝いさせてもらいます。
サステナビリティ事業
これからも「暮らしと社会をしあわせに」できるよう「自由と創造の力で」社会に貢献できる活動をUnique&Inclusionの精神で行っていきたいと思います。

 

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