価値創造事業

熱狂する外国人でスタンドを埋め尽くしたい! ボートレース平和島の挑戦

   

日本のインバウンド市場に魅力的なコンテンツが加わろうとしています。それは「ボートレース」です。

日本で誕生し日本人に70年間愛され続けたボートレースなので訪日外国人にも好きになってもらえないわけはないはず、ということで、台湾人をリードターゲットとして挑み始めたのが「ボートレース平和島・インバウンド聖地化計画」です。まず観光コンテンツとしてのポテンシャルを確認するためにスタートした「台湾人とのオンライン体験&座談会(3月)」に続いて実施された「レクチャー付き・在日台湾人モニターツアー(7月2日)」をレポートします。

     

新アクティビティ・ボートレースの可能性

 
ボートレースは日本のオリジナルコンテンツ
   

訪日の完全再開まで秒読みとなりつつある今、コロナ後の訪日旅行のキーワードとして「アクティビティ」という言葉をよく聞きます。インバウンドにおける「アクティビティ」は一般的にはショッピングやグルメ以外の体験型訪日観光コンテンツを指します。

2019年までの体験型訪日観光コンテンツは、スキーやカヌーなどのスポーツ体験、相撲や野球などのスポーツ観戦、自転車で景勝地をまわったり着物で古い街並みを散策することなどが人気でした。

そして広義のその領域において、インバウンドビジネスにチャレンジしている施設が「ボートレース平和島」です。

     

台湾人×ボートレースのマッチング

 
台北とつないだオンライン体験&座談会
   

ボートレースが訪日客にウケるであろう理由は少なくありません。

①日本でしか体験できないこと、②未知の魅力があること、③アクセスの良い場所にあること、④射幸心をくすぐること

その魅力を最も感じてくれて、広めてくれそうな台湾人をターゲットに実証実験を開始したのです。

ファーストアクションは、そのポテンシャルをリサーチするための「ボートレースオンライン体験&座談会」を、台北在住者を中心として実施しました。

ボートレースを外国人に広めていくためのボトルネックは「ルールの難解さ」です。そして訪日観光コンテンツとして「ゲーム感覚で楽しんでもらう」ことも重要です。その課題解決のために、私がチューター的な役割を担わせていただき、参加者6名にボートレースそのものの魅力を伝えて、難解なルールをやさしく説きながら予想のしかたをレクチャー、疑似投票まで体験してもらいました。

オンラインということでボートレースの魅力がどこまで伝わるか不安はありましたが、驚くほど彼らはレース結果の予想を楽しんでくれました。「初めてだったがルールを教えてくれたのでとても楽しめた」「ガイドが付いていれば絶対に人気が出る」と、すべての参加者から高評価を得たため、次段階の実証調査を行うことにしました。

     

在日台湾人参加によるモニターツアーツアー実施

 
予想のやり方を真剣に聴講する在日台湾人参加者
   

7月2日に行った実証調査は、まずは「初めてでも楽しめる!ガイド付きボートレース体験ツアー」が観光コンテンツと成立するかの見極めをするために在日台湾人の方を対象として行ったものです。FIT(個人旅行客)が予約し参加することを想定しましたので、定期運航される無料送迎バスに乗って集合するところからすべて、先々のツアー商品としてのプログラムを意識して行いました。

主に使用した場所は、ひな壇状になったガラス張りでレースコースが望める屋内の観覧席(今は使用していない旧ロイヤルシート)でしたが、参加者はその場所に案内された瞬間に大きな歓声を上げていました。その環境の良さに驚いたようです。その後水面で展開される練習や本番レースを観ながら、ボートレースの基礎情知識を学んでもらいました。

その後ホワイトボードを使用して私が予想のやり方まで丁寧にレクチャーしましたが、こちらもびっくりするような鋭い質問もあり思わず指南にも力が入ってしまうほどでした。

いよいよ投票、お金を賭けます。最初は大胆に予想して気持ちよく賭けてもらうために1人1000円ずつ配布したのですが、そこで的中する人が続出しました。以降は自分たちのお金で賭けてもらいましたが、みんなでワイワイおしゃべりしながらゲーム感覚で楽しむ姿を見て、タビナカのボートレース体験に手ごたえを感じました。

終了後は主催者(ボートレース平和島)を交えての座談会を行い、意見や感想をアンケートを書いてもらいました。参加者全員が「とても楽しかった」という感想であったことに加え、台湾人に流行るヒントなども考えてくれるなど、彼らがすっかりボートレースアンバサダーのような立ち位置にいることをうれしく思いました。

     

以上の結果ツアー商品造成の目途は立ちましたが、今後はそのプロモーションや受入環境整備も必要になってきます。先は長いのですが、日本の新たな人気アクティビティとしてボートレースが確立するまでずっとサポートしていこうと思います。

 

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