USPジャパンは、LGBTQ +(性的少数者)をはじめとする全ての人が差別や偏見にさらされることなく、自分らしく生きていける社会の実現を目指す活動を支援しています。
2015年よりPR活動をサポートしている「九州レインボープライド2024」に加え、
今年は和歌山県那智勝浦町で行われた「那智勝浦レインボーフェスタ2024」のスポンサーとボランティア支援もさせていただきました。
今年も新しいご縁をいただきました
担当:花田
2024年11月3日(日)、10周年の節目を迎える【九州レインボープライド2024】が開催されました。弊社は今年もドネーションブースというかたちで協賛させていただきました。
九州レインボープライドのドネーションブースは、LGBTQ +当事者をはじめとするマイノリティの皆様を支援する団体の皆様に活動いただくことを目的とした取り組みです。
今回は長崎県を拠点に活動されている「Take it!虹」さんとご一緒できる貴重な機会をいただきました。「Take it!虹」さんは、「セクシュアリティに関らず、全ての人が自分らしく生きやすい社会」を目指して、普段から交流会を開催されています。今回は「みんなで歩く出張イベント」として、多くの方とともにパレードに参加されたようです。
ブース内では、「認定NPO法人 心澄(しんじょう)」さんをはじめ、長崎県の様々な団体と連携して作成されたレインボーグッズが並んでおり、とても華やかでした。
また、ご対応いただいたスタッフの方々も皆さんフレンドリーで、和やかで楽しいひと時をいただきました。
◆Take it!虹
https://takeitnizi.wordpress.com/
◆認定NPO法人 心澄
https://shinjou.org/index.html
インタビュー:三浦代表の思いと未来へのビジョン
担当:花田
九州レインボープライド(以下、QRP)は、10年前にLGBTという言葉がまだ世間に浸透していない時期に始まりました。最初は批判も多く、全てが手探りでしたが、仲間の支えとともに前に進んできました。2018年には福岡市でパートナーシップ制度が導入され、2022年には福岡県にも広がるなど、社会全体が変化し、LGBTQ+への理解が広まっています。
しかし、多くの当事者にとって、その変化はまだ実感しづらいのが現実です。だからこそ、次の10年はより多くの人が「自分らしく」生きられる社会を目指し、誰もが自分を表現できる場所をQRPで提供したいと強く感じています。
この活動を始めたきっかけは、自身とパートナーの未来を守りたいという思いからでしたが、いつしか「誰かのため」にシフトしていきました。QRPに来た人たちから「勇気をもらった」「幸せを感じた」といった声をもらう度に、この活動の意義を感じ、むしろ自分が勇気づけられる場面も多くあります。また、家族とともに訪れた参加者が笑顔でカミングアウトできた瞬間など、イベントを通して多くの「奇跡の瞬間」に立ち会ってきました。
誰かの人生の中の1日にQRPがあって、ここで新しい1ページを刻んでくれることがとてもありがたく、光栄に思っています。その誰かの笑顔が見たくて続けてきたこの活動も、気がつけば10年が経っていたのだと心から実感しています。
私が一番苦しかった10代から20代後半の自分に伝えたいことがあります。「この人生も悪くないよ。楽しいから大丈夫」と。そんな風に思える場所を、これからもQRPで作り続けたいと強く願っています。私たちが次の10年でやりたいこと、それはたくさんの笑顔を生み出し、誰もが自分らしく生きられる社会をともに創ることです。
◆九州レインボープライド
https://9rp.biz/
レインボーフェスタ那智勝浦!
担当:朱蟹
2021年から開催され今年で4回目となる【レインボーフェスタ那智勝浦2024】が2024年11月10日(日)和歌山県那智勝浦町ブルービーチ那智にて開催されました。
弊社は今回からイベントのスポンサーと、和歌山オフィスから2名ボランティアスタッフとして参加させていただきました。
レインボーフェスタ那智勝浦のテーマは「多様性は可能性」
今年のコンセプトは「LGBTQを通して多様性について考え続ける」
今では聞く機会が増えた「多様性」という言葉。便利だけど曖昧なもので、マジョリティやマイノリティが時代や場によって変化するように、変わりゆくもの。
だからこそ常に「多様性とは何か?」を考え続けていこう!ということでこのコンセプトになったとのことです。
当日は大盛況で、多くの老若男女のお客様が来られていました。他の地域のレインボーイベントは参加者の当事者色が強いとのことで、出店者もお客様も、地域の人々で一緒に楽しみ盛り上がる光景は「レインボーフェスタ那智勝浦」特有だそうです。
熊野という地も、身分や性別など問わずすべての人々を受け入れてきた場所として言い伝えられています。そういった歴史の観点でもこの地は多様性と親和性が高いとのことです。
会場には地域のお店による出店のほか、多様性にちなんだミッションを達成することでスタンプがもらえるスタンプラリー、事前に募集した「多様性川柳」の掲示などがありました。(朱蟹はスタンプラリーのスタッフをしておりました。)
ステージでは様々なライブイベントや、主催者のMaruさんとLGBTQ+当事者の方との多様性トークショーが行われました。
◉感想・花田
「どれだけの方が来てくださるだろう」という不安の中で、手探りでスタートした九州レインボープライド。コロナ禍にはオンライン開催をやり遂げられた実行委員会の皆さんの強い思いに、間近で見ているこちらまで深い感動を受けました。
また、「誰もが自分らしく生きられる社会」の実現に向け、微力ながらサポートさせていただいた10年は私にとっても大切なことを教えていただく為の貴重な時間となりました。
◉感想・朱蟹
レインボーフェスタ那智勝浦での多様性トークショーでは、「大人につれて自分が生まれ育った好きな町が生きづらくなった」「カミングアウトできずに逃げるように別の町へ行った」「自分のセクシュアリティやジェンダーを理由に県外や海外に移住されている方も多い」など、今まで感じていた苦しさや悔しさを感じていたというお話を聞きました。私自身も子供の頃は「女の子らしさ」を求められ、辛かった記憶があります。
自分が自分であるために。みんなが「人との違い」を認め合い・楽しめ合える、そんな世界が実現する日が1日でも早く訪れることを祈り、また私自身もそんな社会になるよう自分のできることをしていきたいです。